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午後の新幹線に乗って東京へ。
遅めの昼食を車内にて摂る。
ホテルにチェックインしてから、虎ノ門にある「JTアートホール アフェニス」へ。
「セヴィリアの理髪師の結婚」を観る。
ロッシーニ作曲のオペラとして知られる「セヴィリアの理髪師」とモーツァルト作曲のオペラとして知られる「フィガロの結婚」。原作はボーマルシェの戯曲で「フィガロ三部作」と呼ばれるうちの最初と二番目の作品である。この二作品は、三年の時を隔てて、同じキャラクターが登場する連作である。今回はこれを大胆に再構成し、二本の連作を一本の作品に仕立てるというもの。
名古屋音楽大学からは、演出の田尾下哲(昨年度まで准教授、今年度より客員教授)に加えて、バジリオンズの一人、バジリオ役の森雅史(専任講師)が出演した。
オペラ上演という実践の現場において、原作に忠実に学びつつ、物語を再構成するという試みは、実演の世界におけるアカデミックな探求として極めて貴重な取り組みであり、大いに評価したい。
観た上での感想は、実に勉強になったということ。そして、とても楽しかったということ。とても興味深い作品に仕上がっており、楽しみつつ勉強になるオペラであった。この戯曲やオペラ作品が当時どのように人々に受けいれられたかなどにも想いを馳せせつつ、原作が書かれた理由やオペラ作品の深さを改めて学ぶことができた。期待に十二分に応える素晴らしい公演であった。
こうした実践の現場においてアカデミックを追求するという極めて意欲的な取り組みに今後もますます注目したい。
ちなみに「フィガロの結婚」部分は、3月13日に名古屋市芸術創造センターにて上演された名古屋音楽大学50周年記念オペラ公演「フィガロの結婚」での演出が大胆に取り入れられていた。これもまたデジャ・ヴー(déjà vu)感があって個人的には楽しんで観ることができた。
なお、名古屋音楽大学オペラ公演の映像は近日YouTubeにて公開予定である。お楽しみに。
さて、公演後は有楽町から銀座へ。三笠会館にて夕食の後、有楽町駅前広場付近の桜を鑑賞。
逆光で全く見えないが、有楽町駅前の桜の木の下での一枚。誰に撮ってもらったかはプライベートなので内緒。
宿は勝鬨橋(勝どき駅)近くのシンプルな宿泊施設。
素敵なオペラと楽しい時間をいただいた。感謝である。明日の午後は名古屋にて名フィル50周年記念式典に出席する。
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